サンゴスタッフコラム

開いたポリプはまるで花火“キサンゴのなかま”のご紹介

コーラルカフェバー(1F)内にあるコーラルラボでは、世界中で800種類以上が知られているサンゴのなかまの中から、1種類を選んで「サンゴピックアップ水槽」として展示を行っています。
2026年7月2日(木)から「キサンゴのなかま」の展示をスタートしましたので、その魅力についてご紹介します。

キサンゴのなかまは、ポリプと呼ばれる触手が開くと大型の花火のように見える美しいサンゴです。

サンゴの中には好日性サンゴと陰日性サンゴと呼ばれる種類があります。好日性サンゴは光が良く当たる場所を好み、体内に住んでいる褐虫藻が光合成してできるエネルギーの一部を栄養としてもらっています。一方、キサンゴを含む陰日性サンゴは、岩陰などの暗がりに生息しているため褐虫藻とは共生していません。そのため、自身で積極的にプランクトンを捕食する必要があります。捕食の際はポリプで餌を絡めとり、中心にある口まで運ぶように少しずつポリプを閉じていきます。
マクセルアクアパーク品川では動物性プランクトンであるアミエビを与えています。

アミエビを与えた直後

アミエビを与えた直後

取り込み始めた様子

取り込み始めた様子

取り込んでいる様子

取り込んでいる様子

キサンゴを含むサンゴのなかまの多くは、無性生殖と有性生殖の2つの方法で繁殖を行います。
キサンゴを以前飼育していた水槽内では、分裂や、根元から小さな個体が増殖する無性生殖と、プラヌラ幼生を放出する有性生殖のどちらもが観察されています。
初めはとても小さく、2㎜ほどの大きさでしたが、餌を与えると徐々に成長し現在は1㎝ほどの大きさに育ちました。コーラルラボではこれらの成長中の稚サンゴの展示も行っています。

水中の花火のようなキサンゴをぜひ夏に合わせてお楽しみください。